私が感じた留学する意味:世界トップレベルのエンジニアを目指して

こんにちわ! 才谷(@Saitani_UK)です。

今回は、私の実際に留学した経験を踏まえて、留学の意義というのが何も英語能力だけではなく、学ぶ内容の濃さなのだということを紹介します。

目次

はじめに

今回は、単に留学をすることを目的にするのではなく、留学をすることで世界最先端の技術や知識を得ようとする方を対象に記事を書きます。

日本には、未だに留学=専門分野(特に理数系)があまりできないけど、英語はできる人の教育という印象があるように感じます。

裏を返せば、理数系においては日本国内の大学も負けていない、あるいは世界のトップレベルであると思われている方(特に年齢の高い人に多い傾向)が日本国内には多くいるように感じます。

私は、私の専門分野において、イギリス国内1位、欧州全体でも2番目にランキングの高い大学院にて2つ目の修士号を取得しました。(ランキングサイトは様々ありますが、ここでいうランキングは”Shanghai ranking”を参考にしています。ランキングについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください)

そんな日本とイギリスで修士号を取得した私ならではの留学する意義を、日本国内の修士(某国立大学)と比較しながら記事にしていきます。

最先端の技術を学べる

世界のトップ大学と日本の大学で学べる内容の質には確かに差が出てくるというのを、’R’という主に統計分析を扱うプログラミング言語のオープンフリーソフトウェアを例に説明していきます。

’R’は、大げさに言えば、英語を共通言語世界中のエンジニアが「パッケージ」と言われる統計解析等をより洗練された方法で、より複雑な分析を行えるシステムを日夜開発、改善しあっています。

私の専門分野において、’R’を使う機会・分野はあるのですが、私の修了した日本の大学院では学ぶ機会はなく会社に入ってからもそもそも’R’を使える人というのも、私の分野では見たことがありませんでした。

一方で、私の修了したイギリスの大学院では、修了した全員が’R’を使えるようになるとは言いませんが、希望者は選択授業で’R’のとあるパッケージを開発した開発者(教授数名)から学ぶことができるモジュールがありました。

日本では、’R’を学ぶ機会すらまともにない中、イギリスの大学院では、パッケージの開発者から直々に学べる

という明らかな差があります。

’R’に限らず、他分野の他のオープンフリーソフトウェアでも同様な事態が発生していることは、想像に容易いように私は感じています。

専門家(Expert)としての視野を広げる

専門家としての視野を広げると言うのは、どの分野でも今後重要になってくると思っています。(特に、〇〇分野×環境or気候変動というのはいい例ではないでしょうか)

圧倒的な’Professor(教授)’, “Associate Professor(准教授)”, “Research fellow(研究員)”の数

留学することで専門家としての視野が広がるというのは、

から説明できると思います。

私の修了した日本の大学院では、生徒数(研究室メンバー)30人程度に対して、教授が1人、准教授が1人、研究員が2人?くらいでした。

一方で、イギリスの大学院では、生徒数(コース全体の生徒数)100人程度に対して、Professor10人以上、Associate Professor30人以上、Research fellow40人以上です。

留学前は、私の学んでいる専門分野は、日本の大学院の教授と准教授の得意分野である2分野にしか分類できていませんでしたが、現在は8つくらいの専門分野で分かれており、そこからより細かい詳細な分野に分かれるようになりました

つまりは、専門分野の体系が変化、洗練された視野が広がったように思います。

簡単な例を出すと、日本とイギリスでは授業の内容はもちろん異なりますが、仮に5つの授業を行うとして、日本の場合1人の教授が5つの授業を担当しますが、イギリスの場合だと1つの授業につき全て異なるエキスパート(教授、准教授、研究員)が担当します。

日本の教授は優秀だと思いますが、

日本の教授1人がイギリスの教授5人の各専門分野の知識の幅・深さ、トレンドの把握等において匹敵するのか?

と考えれば、どちらの方がより多くを得られそうかということは、明白なように思います。

ネットワーキング

ここでいうネットワーキングとは、1つは「留学生(特に途上国出身)とのネットワーキング」と”Alumni Network“を指します。

留学生とのネットワーキング

分野のトップレベルの大学院に留学すると、いろいろな国からの留学生と出会う機会が多いと思います。

特に、途上国出身の留学生は、いわゆる「国費留学生」と言われる超優秀な人たちです。

途上国政府も、中途半端な大学院には貴重な財源を出さないかも知れませんが、世界のトップ大学への留学であれば支援しそうですよね。特に将来、国を担うような人材には!

つまり、世界のトップ大学にいる途上国出身の留学生というのは、

その国の政府機関に所属あるいは、今後所属する人が多いです。

国際機関や、途上国支援ができるような仕事に就きたいと思っている私にとっては、こうした途上国の次世代のリーダーとビジネスという場ではなく知り合えることは、今後の仕事がしやすくなる等、今後の財産になると確信しています。

Alumni Network

“Alumni Network”というのは、いわば卒業生とのいわゆる「縦の繋がり」です。

“Alumni Network”の最大のメリットは、現地(イギリス)での就職活動に一番役に立ちます

企業側も、応募者と同じ大学院を卒業した社員が自社におり、活躍しているとすると、その大学院を修了した人の能力等が把握でき、雇い易くなるのではないでしょうか。

“Alumni Network”の強さは、そのコースを卒業した人の内、どのくらいの人がイギリス国内の企業に就職するのかで決まります(※イギリス留学の場合)。

つまり、どんなに卒業生が多くても、そのほとんどが自国に戻ってしまうようなコースだと、ここでいう”Alumni Network”は強いとは言えなくなってしまいます。

そうした意味でも、希望するコースにヨーロッパ(特にイギリス)、中東、インド、アフリカからの留学生がどのくらいいるのかを事前に調べることはとても重要です。

同じ目標を持つ同志との出会い

Twitterのフォロワーさんや、このブログの以前の記事を読んだ方は知っているかも知れませんが、私は近い将来国際機関で働くことを希望しています。

私は大学1年の19歳の時から、国際機関への就職を志していますが、これまでの人生で私と同じ分野かつ同じ目標を持っている人には数人あったことがありますが、同じ熱量で目指している人というのはいなかったように思います。(数年後会った際に目標を諦めている人等。。。)

イギリスの大学院では、

実際に国際機関のYPPに応募したことのある人や、同じ熱量で国際機関を目指している人と巡り合うことができました。

情報共有という面でもメリットはありますが、なによりモチベーションの維持という面で、とても刺激を受けました。

最後に

以上、記載したように私にとって留学を通して学んだことは、今後世界で活躍できるエンジニアとなるうえで必要な経験だったと感じています。

しかし、イギリスの大学院が優れているという点を以上で記載しましたが、私自身、日本の大学院教育を全否定しているつもりはありません。

私自身、日本での大学院で学んだことがきっかけで興味を持った分野、技術をイギリスの大学院で深度化できた側面もあります。

また、留意点として以下が挙げられます。

①イギリスのどの大学に留学しても以上のようなことが得られるわけでもないこと
②筆者自身、日本のトップ大学を出ているわけではないので、日本のトップ大学と比較したわけではない

もしも、留学することで、技術的に、知識的に深度化することができるのだろうか?英語能力しか伸びないのではないだろうか?と疑問、不安になっているダブルマスターを考えている人などにとって、本記事が参考になったらと思います。

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この記事を書いた人

日本生まれ日本育ちの才谷です。
国内外の旅行(バックパッカー)、英語学習、留学、海外就職について記載しています。現在は国際機関への就職を目指しています。

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